あまちです、華鳥風月の歌詞が沁みます20の夏。

ところで私は多様性という言葉が大嫌いです。誰が言い出したんでしょう?この言葉。はっきりいって本当に迷惑です。相容れないものは相容れないもの同士で仲良くできていたのに、単に世間に認められるものを増やして……残り物がさらに惨めになるだけです。例えるならそう、そうだな。いじめられっ子の一部がいじめっ子含めた大多数に統合されたイメージ。大多数の範囲が広がっただけなのに多様性なんて言葉を使いやがって!!と文句を常々言ってる気がします。

多様性を受け入れるって意味でよく使われる語が、「○○のことならどんな面でも受け入れるよ!」みたいなアレです。「なんでも話してよ」みたいなあの文化。言葉じゃなくて雰囲気みたいなものもありますよね。それで晴れて自分の全てをさらけだした人が相手に受け入れられて信頼関係が結ばれるのです。素敵なことだと思います。これが人間関係構築の基本形というか見本ですよね。少しづつ自己開示して相手が受け入れて……。

ですがこれは大多数に併合される少数派(というかもはや大多数)の話です。今からホンモノの少数派の話をします。それと、そういう人間が人間関係を構築するコツみたいなのも伝授します。

昨今の多様性時代にすら併合されなかった少数派の皆様は、自己開示をした結果受け入れられないケースがあります。これはつまり、「なんでも受け入れるよ!」と言っていた(思っていた)相手の想定を超えてしまったケースです。そうなると、開示した瞬間から相手は緩やかに疎遠になろうとする方向に舵を切り始めます。というかそもそも無責任に相手の全てを受け入れようとする人なんていうのは相手の全貌が「所詮は自分の想定内」という高を括っているケースが多いです。

こーなってしまうと中々人の事なんて信用出来なくなります。本当に受け入れてくれる人ですらその判別が付かなくなってやがて自己開示という選択肢が消えます。私自身これには苦労しました、いや現在形で苦しんでると言ってもいいです。

じゃあ生粋の少数派は人と関われないのか?と聞かれるとそんな訳はありません。この世に0%の事柄なんて存在しないのです。

コツとしては大まかにタイミングと頻度です。まずもってタイミングの話ですが、最初から自分の趣味だの考えだのをひけらかすのは流石にアウトです。と言ってもそんなことは分かりきってる話なので省きましょう。

今回紹介するのは頻度の話です。自分についての話をするタイミングがあるとき、毎回愚直に素直に自分の考え方を話すのはやめましょう。それで失敗してきた経験があるなら、そんなものが通用する世間では無いことを理解しているはずです。ですが、素直に話すな!という話ではなく、たまぁーに急に自分の考えを素直に話してみましょう。そして普段は「相手の想定内」の少し変わった返事をしたりしてみるのです。この「相手の想定内」の返事っていうのは世間の流行などを参考にしてください。会話の中で想定内:想定外が3:1くらいが目安かな?って思います。

そうすることで、多少自分の考えが相手にとって受け入れ難いものであっても、それまでに築き上げた「想定内のあなた」のイメージが盾になってくれます。相手にとって自分が「制御可能な存在」だと誤認させるのです。そこまでしても「変なやつ」にはどうしてもなってしまうでしょうが、まぁそこは我慢してください。疎遠にならないだけマシですし、そもそも変なやつなのはここまで読んでしまってるあなたが1番分かってるはず。

傷つきがちな私たちですが、人との関わりを諦めちゃだめです。受け入れられなかった経験を持つ私たちだからこそ、受け入れられる人がいて、仲良くなれる人がいます。そうして「受け入れてもらえる」経験を繋いで行くことが私たちが誰かにできる貢献活動です。どうかあなただけは、真っ直ぐな心と目を持ち続けられるように……祈ります。